葺き替え工事とは
屋根の葺き替えとは、屋根材を全面的に新しいものに取り替える工事です。屋根の表面だけを補修するのではなく、下地である野地板や防水シートも一緒に取り替えます。
ただし、建物の形状や状態によっては一部分の交換だけで修理が完了することも。塗装のみで十分に修復が可能な場合や、一部の瓦に傷みがあるといった場合、全面葺き替えをする必要はありません。傷みの激しい箇所だけ新しくする工事は「一部屋根葺き替え工事」と呼びます。
また、葺き替えが必要になる原因は多くが経年劣化ですが、耐震対策として葺き替え工事を行うことも増えています。
葺き替え工事で耐震性アップ
葺き替え工事の一番のメリットは、重い屋根瓦を軽い屋根材へ替えることで耐震性を高められることです。
屋根瓦は耐久性が高い反面、重量があるのが難点。重い屋根材を使っていると建物の重心が高くなり、地震の揺れを大きくしてしまうためです。軽い屋根材に変えることで建物の重心を低くし、安定性を高めることができます。
工事費用は高め
一方、葺き替え工事のデメリットは、大掛かりな工事になるため高い費用がかかる点です。とはいえ、古くなった屋根材には頻繁にメンテナンスが必要になるうえ、傷んだ屋根から雨水がしみ込んで、建物そのものの劣化を速めてしまうケースも。トータルコストで葺き替え工事が優れていることも珍しくありません。どちらが良いか迷ったときは、お気軽にご相談ください。